日本 危機感

中国に限らず、外国にビジネスで行く場合は

まずある程度その国の言葉を使えるようになってから行ったほうがずっと有意義に現地で過ごすことができると思います。

当然なのですが^^;

私は全く話せない状態で行ったので、

「ちょっと来るのが早かったね」と日本語を話せる

中国人の友人に言われました。

職場に日本語を話せる中国人がいたとしても、

彼らを頼ることは情報を受け身で得ることになるので

自分自身の感覚で現地の状況を細部まで知ることは中々難しいと思います。


中国では日本とは逆で、日本語を話せる中国人がたくさんいます!

特に上海には沢山います(私の中国人上司は10人に1人は話せると言っていましたが、さすがにそれはないと思います^^;)

残念ながら、中国にいるとまだ 日本>中国 的な雰囲気が感じられます。

中国人スタッフからも日本人のお客さまからもです。

日本の中でもそうではないでしょうか?

しかし中国人のスタッフは謙虚でもくもくと働き、ものすごく勤勉でまっすぐです。

日本人で、駐在で長く働いている方は別ですが

仕事で短期出張でこられた日本人のお客さまは

椅子に踏ん反り返って座り会社の少し可愛い女子を見つけては

ディナーへ連れていったりしています。


会議の時中国人スタッフを指さして

「この人は何やってんの?んじゃこっちの人は?」

みたいな感じです。それが無礼なことであるというのは、

もちろん中国人スタッフも感じています。

愚痴っています。

以前は

「あの日本人の○○さん、殺していいですか?」

と冗談で言われましたw

冗談でも強烈ですが、そのくらい憤る態度をされることもあるのです。

日本人の私から見てもそうです。




しかし私は、数年でこういった観念はひっくり返ると思っています。

中国は経済成長が未だ止むことを知りませんし、

逆に日本経済はこれからは伸びることが難しいと言われています。

中国の物価がもっと上がり、日本とアウトソーシングをするメリットが少なくなれば、

今度は中国の都心部がシステム開発の上流部分を担い開発は内陸部へと徐々に移って行くと思います。

そうなればもう中国が日本とアウトソーシングとしてのビジネスをする意味はないと思います。



今の段階でもそうですが、市場が伸びない日本は

何としても中国市場で成功しようと思います。

これからは中国人が日本語を学ぶのではなく、

日本人が中国語を学ばなければならなくなるでしょう。


日本人はいまだメディアの影響により多かれ少なかれ中国への偏見があると思います。

最近では連日のようにgoogle問題も報道されますし、

あまり友好的になれないのもわかります。

しかし、私は中国はいい国だと思います。大部分の人は優しくてみんな真面目です。


1年間中国で生活してみて

日本にいたころのメディアによる報道と、実際の人たちのギャップに驚いています。

日本人はもっと危機感(いい意味で)をもって

中国とこれからどうビジネスをしていくかを考えることが重要ではないかと思います。